駄作に気づかない感動?

Posted at 08/09/24 Comment(2)»

ドラマ「太陽と海の教室」ははっきり言って、駄作だった。

なぜ駄作かと説明するのは面倒だけど、駄作にも一応定義しておいたほうがいいと思うので書いてみることにする。

私の考える駄作の定義とは…。

  • つじつまの合わないシナリオ
  • 伏線未回収
  • キャラクターの一貫性のなさ
  • 人物設定・世界観の甘さ・矛盾
  • 登場人物をつかいこなしていない
  • 納得できる共感のなさ
  • 1話ごとにおけるメッセージ性の薄さ
  • 盛り上がりの薄さ

思いついたまでですが、作品として合格を出せない基準は上の通りかと思います。特に上位4つまでは、作品としてなっていない、もはや作品ではないというレベル。

そして、納得できる共感のなさ、というのはいくらいいセリフで感動させようと思ったって、それまでに納得できる背景や登場人物に思い入れがないと、共感も何も出来ない・・・という事です。太陽はやたらとよさげなセリフなどを入れてみたりしてるところがありましたが、それまでの展開と上手く繋がってこないので、共感できませんでした。

メッセージ性の薄さ、や盛り上がりの薄さ、はいわゆる盛り上がりに欠ける「つまんない作品」に多いですね。1話が長く感じられるもの、どうもっていきたいのか悩みながら作ってるような、テンションの落ちてしまった感じのする作品に見られます。去年のファースト・キスがそうでしたね。

太陽は今までに見たことがない高いレベルでの駄作だったな、と思うのですが(もう、現場はゴダゴタしていたんでしょうね…)、ブログなどで感想をいろいろ見ていると、駄作と感じてるレビューもありましたが、「久々に熱いメッセージ性を感じた」と熱いレビューがあったりして私はかなり戸惑いました。

この駄作ぶりに気がつかない人って結構いるんだな・・・。と軽い衝撃。

子供向けな作品とか、漫画チックな作品をきちんと見もしないで簡単に駄作と言う人も結構いますが、世界観がきちんとしていて登場人物をいきいきと描いていて、ストーリーのつじつまがあっていれば、全く駄作ではない。

だけど、太陽と海の教室を駄作と思わない人って・・・うーん、何でだろうな・・・と思いました。

3月に放送していた日テレの東京大空襲(豪華キャスト)の感想でもかなり絶賛してるレビューもいて、あれも相当な駄作だった(人物設定・世界観の甘さ・矛盾の部分で)。

でも太陽も東京大空襲も、キャストは凄く旬で若いキャストがいっぱい出ていたんですよね。そうか、レビューしていた人たちは、好きなキャストが出てるから、駄作だと思わないわけだ…。こんなに豪華なキャストでまさか駄作のわけがない、と思い込んでるのかな…。

そうでなければ、両方のドラマも、部分で切り取るとそんなに悪くなかったりもする。つながりは非常に悪かったけど・・・。見てる人も、シナリオを通して感じるより、部分的な盛り上がりで感情をゆさぶられているのではないだろうか…。

運悪く、人気がなく視聴率が悪かったドラマでも、丁寧で非常に完成度の高いドラマはこれまでにもたくさんあったと思う。だけど、駄作ドラマでも視聴率がまあまあだったドラマより、完成度が高く視聴率が悪かったドラマが評価されない、というのに納得がいかないんだよなあ…。

その不条理さはここ1,2年の間に凄く感じてることで、視聴率が高いのに駄作な作品ていうのがここのところどっと増えたからだと思う。

 


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"駄作に気づかない感動?"へのコメント

CommentData » Posted by 双子星 at 08/09/26

こんにちは。興味深く読ませて頂きました。他の方の感性についてどうこうは言いたくないんですけど、それでも「太陽と海の教室」については「感動した」って声が意外で仕方がありませんでした(自分の好きな作品を嫌いな人がいること以上に意外でした・・・汗)。織田裕二さんの作品で、初めて挫折しました・・・。

1つ思ったのは、「感動した」派の方は、ストレートに「題材」を受け止めていらっしゃるのかな?ってことです。「誇り」、「夢」、「勉強」、「友情」、「命」・・・と、確かに、素晴らしい題材です。上手く・・・とまで行かなくても、踏まえるところを踏まえて書けば、マトモなドラマは出来たと思うんですが、それが「テーマ」としてきちんと消化されていないため、違和感を感じる人も多かったのではないかと思います(そして、起伏があるようにも書けていないので、『ネタ』にすらなっていないと言う・・・)。

駄作の定義、面白かったです。ただ、1番目と2番目と4番目については、多少そういう気があったとしても、他の部分でカバーして見えなくなっている作品もあるように思います(むしろ、ここが真っ先に目につくかつかないかが駄作と佳作の分かれ目かも・・・??)。

「太陽と海の教室」は、挙げられた駄作の定義を全部満たしている気がしますが(汗)、これに加えさせて頂くなら「テーマのなさ」もあったように思います。「何について書くか」という軸が全くなかったなぁ・・・と。だから、言葉も上滑りしていたのだと思いました。

CommentData » Posted by つっちー at 08/10/11

双子星さんコメントありがとうございました。
コメントの承認がだいぶ遅れてすみませんでした。

>1番目と2番目と4番目については、多少そういう気があったとしても、他の部分でカバーして見えなくなっている作品もあるように思います(むしろ、ここが真っ先に目につくかつかないかが駄作と佳作の分かれ目かも・・・??)

確かに、キャラクターの演技やキャラが良くて多少の部分は目をつぶってもいいかな、と思うようなものもありますよね。確かに真っ先に目に付くか付かないかは大事なところですよね。太陽はメジャーな人を使ったキャスティングが豊富なわりにセリフのない人も多くて・・・これがメジャーじゃなかったら目に付かなかったんですけどね。

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